三女は春から小学校1年生となる予定でしたが、就学猶予で1年間成長を見守ることになりました。
住んでいる蕨市では保育園に通っている障害児で就学猶予を認めた事例がなかったようで、教育委員会でとても慎重に検討をして頂きました。
就学猶予を申請してもなかなか通らない事もあるようなので、参考までに申請から許可までの事をメモしてみました。
就学猶予申請から許可までの流れ
- 10月3日: 医師(心身障害児総合医療療育センターの小児科の先生)に診断書を依頼
- 10月9日:教育委員会との就学相談で就学猶予が第一希望と通知
- 10月22日:医師(心身障害児総合医療療育センターの小児科の先生)の診断書提出
- 11月22日:児童福祉課からの相談と教育委員会からの経過報告
- 12月6日:申請書(就学猶予願い)記載
- 12月17日:就学猶予許可通知受取
なぜ就学猶予を希望したか
特別支援学校や特別支援学級の体験学習を見て、就学猶予で一年間、身体的にも精神的にも成長を見守った方が就学してからの学校生活が充実しそうだと夫婦で判断し申請することにしました。
診断書の依頼(10月3日)
教育委員会として就学猶予が必要とわかる書類がないと許可が難しいと事前に効いていたので、心身障害児総合医療療育センターでリハビリを始めたころから診て頂いている小児科の先生に診断書をお願いしました。
その際、先生にメモとして夫婦の考え/思いのメモを渡しました。
小児科の先生は就学猶予を申請するケースが初めてだったようで、ちょっと戸惑っていましたが「周りの医師にも診断書を書いた人がいないか聞いてみますね」といいながら書くことを承諾していただけました。
就学相談(10月9日)
この日は、特別支援学級なのか 何処の特別支援学校なのか等、進学先の相談をする日でした。
普段の様子や何がどの位できるなどの話を少しして、進学先の話になった際に就学猶予を申請する事を通知。
進学を望まないということで、途中で相談は終了といった感じでした。
三女は別室で特別支援学級の先生などが付き、絵をかいたりしていたようです。
コミュニケーションや何がどの位できるか等を就学先の判断材料にしていたのかと思われます。
医師の診断書提出(10月22日)
以下のような内容の診断書を書いた頂けました。
周りの医師では一人だけ就学猶予の診断書書いたことある方がいたそうです。
病院で受け取り、市役所へ直行して提出しました。
児童福祉課からの相談と教育委員会からの経過報告 (11月22日)
夫婦の希望としては、通園している保育園でもう1年間過ごせればなと思っていました が、保育園を管轄する児童福祉課から来年度の受け入れについて相談がありました。
- 来年度は三女に一人つけるの (加配) が難しい
- 保育園に籍を置いておくことはできるが今年度皆と卒園が出来なくなる
- 来年度預けられない場合は自宅待機となるが保育料金はかかる可能性がある
来年度、 加配が 難しいとは事前に児童福祉課から聞いていました。
ダメだった場合は児童発達支援に預けられるよう事前に調整していたので、
「まぁ、仕方ないか~、皆と卒園出来ないのもかわいそうだし。」
といった感じでしたが、三女も楽しく通園していたので残念。
その足で教育委員会へ。
11月中に判断しますと言われていましたが、全く連絡がこなかったので、、、
すると「ちょっと聞きたいことがあったんです。」と逆にヒアリングされてしまいました。
「義務教育として親は子供に教育を受けさせなければいけません。 就学猶予中の教育が担保されないと教育委員会としては許可を出来ないのですが、そこらへんはどうお考えですか?」
って感じの事を聞かれました。
唐突な質問でしたが、就学猶予中に通う予定の児童発達支援の資料を持っていて、その中にABA療育(応用行動分析学)をしているとの記載があったので、資料を見せつつ「子供にあった教育ができると思います。」と返事しておきました。
検討は最終段階に入ってますという経過報告のみ頂きました。
申請書の記載(12月6日)
教育委員会から「許可を出す準備ができました」と電話が来たので正式な申請書(就学猶予願い)を記載しに市役所へ。
申請書のほか、以下の確認書へ署名をしました。
就学猶予許可通知受取(12月27日)
無事に就学猶予を取得する事が出来ました。
医師の診断書が取れ、一年間の教育の担保が出来ていれば、三女のような障害児でも就学猶予は取得できるといった感じでしょうか。
義務だから教育を受けさせないといけないのはわかりますが、教育を受けられる体の発達/準備を整えるのも、親としては義務なんだろうな~